第63回花菖蒲会表彰式
会長 小林たかやのご挨拶
皆様、本日は第63回東京花菖蒲会奉納花菖蒲展の表彰式にご参加いただき、誠にありがとうございます。
まずは受賞された皆様に、心よりお祝い申し上げます。また、受賞の有無にかかわらず、ご出展いただいた会員の皆様にも深く感謝申し上げます。皆様の日頃のご努力とご研鑽により、本年も素晴らしい奉納花菖蒲展を開催することができました。
東京花菖蒲会は、日本古来の花である花菖蒲を守り、その魅力と栽培技術を後世に伝えていくことを目的として活動しております。会では、都心という環境に適した4号鉢での栽培を基本としており、限られた鉢の中で品種の特性を最大限に引き出し、美しく咲かせる高度な技術が求められます。都市部における花菖蒲栽培は決して容易ではありませんが、会員の皆様は日々研鑽を重ね、その美しさを競い合いながら伝統を受け継いでおります。
また、東京花菖蒲会は千代田区で唯一の花菖蒲会として、長年にわたり靖國神社のご支援とご協力をいただきながら活動を続けてまいりました。
私たちが靖國神社で奉納花菖蒲展を開催するのは、花菖蒲が単なる観賞の花ではなく、人の心に寄り添い、慰めを与える花であると考えているからです。先の大戦をはじめ、国のために尽くされた方々もまた花を愛し、故郷を想い、平和を願われたことでしょう。私たちは会員が丹精込めて育てた花菖蒲を英霊の御前にお供えし、その御心をお慰めするとともに、ご参拝の皆様に日本の美しい文化と伝統を感じていただきたいと願っております。
俳人・高浜虚子は「花菖蒲 情ある花と 見たりけり」と詠みました。花菖蒲には人の心に寄り添う優しさと情趣があります。その姿は見る人の心を和ませ、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。
昭和33年に始まったこの奉納花菖蒲展は、本年で第63回を迎えました。この長い歴史を築いてこられた先輩方、そして会員の皆様に、改めて敬意と感謝を申し上げます。
本日の表彰式をもちまして本年の展示会は終了となりますが、この後は恒例となりつつある紙飛行機大会を開催いたします。今年で2回目となりますので、ぜひ皆様にもご参加いただき、最後まで楽しいひとときをお過ごしください。
今後とも東京花菖蒲会へのご支援、ご協力を賜りますとともに、新たな仲間づくりにもお力添えいただければ幸いです。
以上をもちまして、会長としてのご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。

