皆さま、本日は記念すべき第1回紙飛行機教室大会にご参加いただき、誠にありがとうございます。
このたび東京花菖蒲会では、新たな試みとして紙飛行機教室を企画いたしましたところ、多くの子どもたちとご家族の皆さまにお集まりいただき、心より嬉しく、ありがたく思っております。また、本大会の運営を支えてくださったすべてのスタッフの皆さまにも、深く感謝申し上げます。皆さまの温かいご協力のおかげで、本日このように和やかで楽しいひとときを迎えることができました。
私たち東京花菖蒲会が活動の拠点としている靖國神社には、幕末から大東亜戦争に至るまで、祖国のために尊い命を捧げられた246万余柱の御霊が祀られております。これら英霊の方々への感謝と敬意の念を込め、日本古来の花である花菖蒲を毎年奉納してまいりました。
花菖蒲は、古くから日本人に親しまれ、その凛とした美しさは、高浜虚子が「花びらの垂れて静かや花菖蒲」と詠んだように、わが国の文化と精神性を映し出す花であります。
本年、戦後80年という大きな節目を迎え、私たちもまた、花とともに受け継がれてきた日本の美とこころを、次の世代へ繋いでいく使命を強く感じております。花菖蒲会の活動は、単に花を育て展示することにとどまりません。花を通して、伝統文化や平和への祈り、そして人と人との絆を育むことを何よりも大切にしています。
今回の紙飛行機教室は、そうした思いを未来へ広げる一歩として企画いたしました。紙飛行機もまた、工夫を凝らし、心を込めて作り上げることで、大空へと羽ばたきます。その喜びと感動は、花菖蒲を育てる楽しさとどこか通じ合うものがございます。
本日ご参加の皆さまには、ぜひ花菖蒲展もご覧いただき、一輪の花菖蒲をお持ち帰りください。ご自宅でその美しさを眺めながら、ご家族やご友人とともに、花に込められた想いや文化に触れていただければ幸いに存じます。
また、今回をきっかけに花菖蒲会に関心を寄せてくださった皆さま、新たにご入会くださった方々に、心より歓迎のご挨拶を申し上げます。私たちの会は、年齢や経験を問わず、どなたでも温かくお迎えし、楽しく活動できる場でございます。どうぞこれからも、お気軽にご参加いただければと願っております。
今後とも、紙飛行機や花菖蒲を通じて、笑顔あふれる交流の輪が広がっていくことを、心より願っております。皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、挨拶とさせていただきます。